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Abaqus導入検討の話しになると、“トークン”というキーワードが出てきますが、”トークン”とは何ですか?
NSS
“トークン”とは、Abaqusで解析を実行する時に必要なライセンスの数え方(ライセンス数の単位)です。
NSS
Abaqusソルバ(製品)ごとに設定されたトークン数と同時使用実行数に応じて、必要なトークン数が決まります。
以下、例を挙げながら、もう少し詳しく見ていきましょう。
SIMULIA/Abaqusの“トークン”とは?
トークン(Token=Token-based license model)は、Abaqusで解析を実行する時に必要なライセンスの数え方(ライセンス数の単位)です。
Abaqusの人気商品である“QAX (単位: シート) + QXT (単位:トークン)”を例に見ていきましょう。(これらQAXとQXTは、2つ1セットでの販売となります。)
- 数え方と役割:
- QAX* 1 シート (使用目的: AbaqusのGUI使用、メッシュ生成や境界条件等、メインプロセッシングで必要なデータを作成する部分(プリプロセッシング)、解析結果の表示)
- QXT* 5 トークン (使用目的: 計算やシミュレーションに必要なAbaqus ソルバ(=製品)の使用)
必要なトークン数の決め方
下記1)と2)で、必要なトークン数が決まります。
1) どのAbaqusソルバ (=どの製品)を使うか。 (Abaqusソルバによって、必要なトークン数が決定します。)
例えば:
- Abaqus/Standard と Abaqus/Explicitに必要なトークン数: 5トークン
- Abaqus/AMS と Abaqus/AMS (Standard) に必要なトークン数: 10トークン
2) 計算に使用するバードウエアのコア数(CPU数)。 (より高スペックのサーバで、より高速の計算を求めると、より多くのトークン数が必要になります。)
例えば:
- Abaqus/Standard と Abaqus/Explicitを4コアのサーバで計算する場合に必要なトークン数: 8トークン
- Abaqus/Standard と Abaqus/Explicitを12コアのサーバで計算する場合に必要なトークン数: 14トークン
[演習] 必要なトークン数を計算してみましょう!
質問: 下記 “1.” と “2.”の条件を満たすためのトークン数はいくつでしょうか?
→ 条件:
- 衝突解析や落下試験解析を実施したい。
- 8コアの計算サーバを使用したい。
→ 計算ステップ:
- ステップ1. “1.”を実施するため、Abaqusソルバ(製品)は、 “Abaqus/ Explicit Package”が必要です。
- ステップ2. “Abaqus/ Explicit Package”を使用するには、最低5トークン必要です。
- ステップ3. “Abaqus/ Explicit Package”を8コア の計算サーバ(=“b.”)で実施するには、12トークン必要です。
回答: 上記“1.” と “2.”の条件を満たすためのトークン数は、12トークンです。