CATIA V5を使用する際、ライセンスを管理するためのハードウエアは、サーバー端末は必要ですか。
サーバー端末が必要かどうかは、ご使用のライセンスタイプに依ります。
- ノードロックライセンス (Nodelock License)タイプ
- コンカレントライセンス (Concurrent License)タイプ
1. ノードロックライセンス (Nodelock License) タイプの場合
⇒ ノードロックライセンスとは、特定のコンピュータ端末にライセンスを紐づけるライセンス方式です。これにより、そのライセンスが割り当てられたコンピュータ端末でのみ、CATIA V5を使用することが可能になります。
*ライセンスは、CATIA V5が導入されているコンピュータ端末(ワークステーション端末: スタンドアロン)で管理します。
*ライセンスは、特定の端末がCATIAを使用するときのみ利用可能であれば良い。
2. コンカレントライセンス (Concurrent License) タイプの場合
⇒ コンカレントライセンスとは、1台のコンピュータ端末に、ライセンス管理サーバをインストールし、同時利用できるコンピュータ端末台数を制限するライセンス方式です。これによりLAN内のすべてのコンピュータ端末で、CATIA V5の使用が可能になります。
*ライセンスは、DSLSサーバまたはマネージドDSLSサーバで管理します。サーバー端末が必要です。
*ライセンスは、LAN内の複数のコンピュータ端末がCATIAを使用するときはいつでも利用可能でなければならない。
コンカレントライセンス (Concurrent License)タイプの場合、CATIA V5が導入されているコンピュータ端末(ワークステーション端末)ではなく、サーバー端末でライセンスを管理する必要がありますか。
はい。
コンカレントライセンス (Concurrent License)タイプの場合、CATIA V5のライセンスは、サーバー端末での管理をお勧めします。
[主な理由]
- 安定性と可用性
- ライセンスサーバーは、継続的に動作し続ける必要があります。サーバー端末は24時間稼働を前提に設計されており、ハードウェアとソフトウェアの安定性が高いです。これにより、ライセンスの提供が中断することなく、常に利用可能であることが保証されます。
- 高可用性と耐障害性
- サーバー端末は冗長化やバックアップ機能を用いることで、高可用性と耐障害性を確保できます。ライセンスサーバーがダウンするとクライアントのライセンス認証に影響を及ぼすため、これらの機能を持つサーバーで運用することで、サービスの中断を最小限に抑えることができます。
- 一方、ワークステーション端末は、主に高性能な計算やグラフィック処理を行うための端末(CATIA用など)であり、個々のユーザーが使用するためのものです。サーバーのような高可用性を提供することは難しいです。
なるほど~。一時的にでもライセンスが使えなくなったり不安定になったりするのは困りますしね。
CATIA V5のコンカレントライセンス (Concurrent License) 管理を行うDSLSサーバーは、サーバー端末に導入することが推奨される理由が分かりました。