弊社では、生産の効率化アップとコスト削減を目指しています。でも現状は、生産工程が計画通りに進んでいない場合もよくあります。何か良い方法はないでしょうか。
なるほど。多くの製造業のお客様から同様のお悩みを聞きます。
製造工程においてもデジタル技術を取り入れることが重要です。各製造工程からさまざまなデータを収集・分析することは、組織全体の生産性を向上させることにつながります。これは、「デジタルマニュファクチャリング (DM)」と呼ばれ、近年のグローバルなトレンドとなっています。
デジタルマニュファクチャリング (DM)…?
デジタルマニュファクチャリング (DM)とは、簡単に言い表すと、製造業向けのデジタルテクノロジーやシステムを使って製造業務をサポートし、改善するプロセスのことです。
ダッソーシステムズのソリューションにも、製造のイノベーションや効率を促進するDELMIA デジタルマニュファクチャリング があります。
DELMIA デジタルマニュファクチャリングの価値を見てみましょう。大きく5つのカテゴリーから成ります。
- Collaborative Manufacturing
- 共通の理解が得られるよう、製造の関係者同士をつなぐ
- 既存のプロセスとツールの再利用
- 変更管理による工場–およびその他のリソース–の管理
- サプライヤーとその他のコラボレーターをつないで製造情報の一元管理
- 製造プロジェクトのガバナンス
- 共通の理解が得られるよう、製造の関係者同士をつなぐ
- プロセス・プランニング
- 製造プロセスの設計、検証、ドキュメント化
- 新製品および製品バリアントの導入計画の加速
- スペースとリソースの最適化による工場のパフォーマンスと安全性の強化
- 4Dシミュレーションによる製品およびリソースの物理的試作品の削減
- 製造プロセスの設計、検証、ドキュメント化
- Robotics
- 産業用ロボットのプログラミングとシミュレーション
- 新システムのバーチャルな設計・検証による、資本投資の削減
- サイクルタイムの削減による、製造ボリュームの増加
- オフラインでロボットをプログラミングすることによる、新製品のより迅速な立ち上げ
- 産業用ロボットのプログラミングとシミュレーション
- ファブリケーション
- マシニングおよび積層造形をプログラミングしてシミュレーション
- 企業のベスト・プラクティスの再利用によるプログラミング時間の削減
- 高度なマシニング戦略によるプログラミング精度の改善
- 工作機械のシミュレーションで、衝突のないツールパスの確保
- マシニングおよび積層造形をプログラミングしてシミュレーション
- Ergonomics
- 人間中心の生産および職場環境の設計
- 品設計の早期段階でのエルゴノミクス要件の統合による、エンドユーザーのエクスペリエンスの最適化
- 対象を絞った仮想集団の使用による、コストのかかる物理的試作品のニーズの削減
- 早期段階でのタスクの検証で、作業員の安全性の重視
- 作業中に発生する負傷リスクの削減
- 人間中心の生産および職場環境の設計
ふむふむ..
では、5つのうち、どのカテゴリーを弊社は導入すべきでしょうか。
これら5つのカテゴリーは全て関係し合っているので、全て大切です。しかしながら、深刻度や緊急性の観点から優先度をつけていくことで、どのカテゴリーから導入していくかを検討してくと良いでしょう。
なるほど。弊社では一番の課題は、 製造計画と製造プロセスでの連携です。これらを改善し、生産効率とコスト削減を実現したいです。
では、Collaborative Manufacturing と Process Planningから検討されてはいかがでしょう。
Collaborative Manufacturing は、社内外の製造業関係者同士をつなぎ、製造工程や製品品質の向上をサポートします。
Process Planning は、製造工程における設計、検証をシステマチックに実現し、工場・工程の最適化によるコスト削減をサポートします。
なるほど。早速チーム内で検討してみます。
今回はこの辺で。次の機会に、その他カテゴリーの Robotics や ファブリケーション、Ergonomicsについても説明します。